マグネシウムは16種類ある必須ミネラルのうちの一つで、特にエネルギーの産生過程に欠かせない栄養素です。 しかし、国が定めたマグネシウムの1日の食事摂取基準(推奨量)は30~49歳で「男性:370mg、女性:290mg」に対して、男女平均で約100mg以上不足しているというデータもあり、戦後の穀物摂取量激減および食生活の半欧米化などによる日本人のマグネシウム不足が顕著になってきています。日々の健康のためにも、普段の食事や生活習慣の中で充分な量のマグネシウムを意識して摂取することが必要不可欠です。 東京慈恵会医科大学 客員教授 横田邦信 先生